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花見の前に桜を読もう!桜が出てくる小説・漫画ランキングベスト10

桜が印象的に登場する小説・漫画をランキングで並べてみた。

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桜の開花も近づき、花見の季節が待ち遠しくなってきました。

最近スタバやらなんやらで、「サクラ味」だの「桜フレーバー」などという食べ物・飲み物が増えていますが、

「桜の味とか言われても、桜食べたことないから分かんないよ!」

と思っている方も多いでしょう。

そんな方のために、この記事を書いてみます。
そう。
桜は舌で味わうのでなく、目で味わうもの。


もちろん、実際に花見に行ければベストなわけですが、忙しかったり、ぼっちだったりで、花見に行けない方も多いと思われます。

そこで、桜が印象的に登場する作品(小説・漫画)を、
ベスト10形式で紹介してみようと思います。

(読んだことのある作品でランキングを組んでますが、特に大きな漏れはない気もしてます。)

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10位 『さくらん安野モヨコ(KCデラックス イブニング)

さくらん (KCデラックス イブニング )

さくらん (KCデラックス イブニング )


ハッピーマニア』、『働きマン』などの作者、安野モヨコの代表作。
江戸・吉原で育った「きよ葉」が、花魁になるまでの葛藤や苦悩が描かれています。

1巻だけなので読みやすい。蜷川実花監督で映画化もされましたね。
(映画版の、ラストシーンの桜は圧巻です。)

映画はもちろん、原作のコミックも絵が耽美的とでもいうか、美しく印象的です。

タイトルの通り、桜の季節にはピッタリかも。


9位 『八重の桜』原案/山本むつみ 漫画/竹村洋平( 『ジャンプスクエア集英社


八重の桜 1 (ジャンプコミックス)

八重の桜 1 (ジャンプコミックス)

あの大河ドラマが原作のコミックという異色作。

会津の女として激動の時代を生き抜いた、「幕末のジャンヌダルク」こと山本八重。その軌跡を描いた物語です。

一度散っても春になれば再び花を咲かせる「桜」に、八重が例えられたことで、このタイトルがついています。

それにしても、大河原作とは思えぬ作画のセクシーさ!笑

直接、桜が登場するシーンはけっして多くないですが、大河ドラマのオープニング映像の美しさを記憶している方なら、この季節に読むにピッタリでしょう。


ちなみに、異色作とは言いましたが、
「八重の桜」原作のコミックは、以下もあるようです。

『凛々と咲く -八重の桜-』
(作画:久木ゆづる 『サムライエース角川書店

凛々と咲く 八重の桜 壱

凛々と咲く 八重の桜 壱

『八重の桜〜男勝りな少女〜』
(作画:梨月詩 / 『増刊Cheese!小学館

八重の桜 1 (Cheeseフラワーコミックス)

八重の桜 1 (Cheeseフラワーコミックス)


8位 『4月になれば彼女は成井豊、真柴あずき(CARAMEL LIBRARY)

四月になれば彼女は (CARAMEL LIBRARY)

四月になれば彼女は (CARAMEL LIBRARY)

人気劇団である演劇集団キャラメルボックスの名作の、戯曲です。

シンプルな構造の物語なので、戯曲に慣れていない人でもスラスラと読めます。
写真も挿入されているのでイメージもしやすい。

劇中に桜が登場するシーンは必見。じんわりと涙があふれてきます。
そんなハートフルな一作。


7位 『葉桜の季節に君を想うということ』歌野正午(文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)


これはちょっと脱線というか、劇中に桜なんて出てたかな?くらいの感じではあるのですが、タイトルと本の表紙に桜(葉桜)が登場することと、なにより、面白い小説であることから、ランキングに入れてしまいます!

(それを言い出したら、『ドラゴン桜』も入れろよ、と自分ツッコミが入りましたが、そこはスルーで。。)

どんでん返しが印象的なミステリーです。

結構ページ数はありますが、最後まで読んで損することはありません!


6位 『夕凪の街 桜の国』こうの史代(アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)


※このあたりから、本格的に桜をモチーフとした作品群に突入します。

けっして派手な作品ではありませんが、じんわり心に沁みるコミック。

昭和三十年の広島を舞台に、戦争とは何か、原爆とはなにかを、一人の女性の視点から振り返る。そんな話です。
こう書くと堅苦しく感じるかもしれませんが、女性の心情が丁寧に描かれており、引き込まれます。

何よりコミックなので読みやすい。
(ノベライズ版もあります。)

こちらも田中麗奈主演で映画化されました。


5位 『桜の樹の下には梶井基次郎

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)


『檸檬』で有名な、大正から昭和期の作家、梶井基次郎先生の作品。

桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と考えた男の話です。

ちょっととっつきにくい部分もなくはないですが、味わい深いので、時間がある休日などに是非。


4位 『新釈・桜の満開の木の下』森見登美彦祥伝社文庫)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

『新釈・走れメロス』に収録。

要は古典的名作への、森見登美彦なりのパロディ・オマージュ作品集です。

このラインナップに入れるべきものではないかもですが、ワケあって入れてしまいました。
(もちろん、面白いからランクインさせたのいうのが最大の理由です。)
そのワケとは、この元ネタとなった作品がラインクインしているからです!(先に言ってしまった…)


3位 『櫻の園吉田秋生花とゆめCOMICSスペシャル)

女子高校の演劇部に所属する生徒たちの心模様を描く名作です。
もはや、古典と言ってもいいでしょう。

映画化も何度かされていますが、これは原作コミックが断然おすすめ!吉田秋生先生は絵がシンプルなので、慣れるまでとっつきにくい感はありますが、それを超えてしまえば、心にほっこりと温もりを与えてくれます。


2位 『秒速5センチメートル新海誠(文庫ダ・ヴィンチ

小説・秒速5センチメートル (文庫ダ・ヴィンチ)

小説・秒速5センチメートル (文庫ダ・ヴィンチ)


「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」――。
新海誠監督が、アニメーション映画『秒速5センチメートル』では語られなかった心の情景を描く、そんな小説です。

もちろんアニメ映像も美しいわけですが、この小説の、心に風景を想像させる描写力もなかなかで、個人的には小説のほうがおすすめです。


1位 『桜の満開の木の下』坂口安吾講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

言わずと知れた古典の名作。堂々の1位といっていいでしょう。
個人的には桜うんぬんを抜きにして、「ラストが印象的な小説」ベスト3に入ります。

そんなに長い小説でもないので、忙しい方もじっくり味わうことができるでしょう。

本当におすすめです。

まとめ

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「桜」を題材として扱っている作品を思い起こすと、そのほとんどが映像化されていることに気づきます。
やはり桜は日本人誰もがイメージできる美しい花ですからね。
映像制作者が実写化したい欲求にとらわれるのも無理はない気がします。


映画でも小説でもコミックでも、花見の代わりに、または花見の予習として、鑑賞してみてはいかがでしょうか。