「ラッスンゴレライ」他リズム芸人を一覧化して、分かった衝撃事実。
歴代のお笑いリズムネタを一覧で整理してみた。
8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」を、過去のものとして振り返る流れが、このところ出てきている気がします。
(もちろん彼らは今も大ブレイク継続中。個人的に、彼らにはこれからも活躍してほしいと考えています。)
以下の記事は、「ラッスンゴレライ」の何が面白いのかを、音楽的観点から説明しているのですが、音楽の専門家が書かれているようで、非常に納得感があります。
これとは全く異なりますが、僕も先日、「なぜラッスンゴレライが早くも飽きられたのか」を、自分なりに考察してみたところ、、
この記事、ここ数日で検索からの流入がじわじわと増大しています。(はてブロ的には注目されませんでしたけども笑)
「ラッスンゴレライ 飽きた」「8.6秒バズーカー ごり押し」などの語句での検索が増えています。
ひどい人になると、
「ラッスンゴレライ ウザい 全然面白くない うんざり」などといったAND検索をしていて、若干の怨念すら感じさせます笑。
で、今回注目したいのが、(上の記事でも引用されている)2月20日OA「東京ポッド許可局」での、マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさんの3名も言及されていた、「リズムネタはここ10年くらいで生まれ、進化した」という、この「流れ」。
「これまでどんなリズムネタが世を賑わせたか」という、歴代お笑いにおけるリズムネタの流れを、ここで一度整理してみたいと思います。
ただの一覧ではなく、自分なりにそれぞれ「何が面白かったか」、「何が新しかったか」の考察も加えてみます。
そして最終的には、整理して得られた、ある種「衝撃的」な気づきや、リズムネタの元祖は何なのかについても言及するつもりです。
※ここでは、「リズムネタ」と「歌ネタ」は区別しています。
なので、例えばクマムシの「あったかいんだから」や、AMEMIYA、どぶろっくなどは除外しています。
歴代のお笑いリズムネタを一覧で振り返る。
さぁ、タイムスリップ!笑
1、8.6秒バズーカー
結成年:2014年
メンバ―:はまやねん、田中シングル
代表作:ラッスンゴレライ、お弁当、イマジネーション
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
通称ハチロク。芸歴1年未満でブレイクした、時代の申し子。
赤い服と黒いネクタイ、サングラスという姿が印象的。
フジテレビのお笑いネタ番組『オサレもん』、そして日本テレビの『ぐるナイおもしろ荘』で注目されたのを機に、一気に大ブレイクしました。
ネタ、つまり笑いの構造としては必ずしも新しい気はしませんが、何しろリズムのキレが斬新というか、「次世代」というにふさわしいネタです。
※シンコペーション等、詳しい分析は、上記リンクを参照ください。
個人的にはそれに加え、二人の声を重ねる演出なんか斬新だと思いました。
2、バンビーノ
結成年:2008年
メンバ―:石山大輔、藤田裕樹
代表作:ダンソン(ダンスウィング・フィッソン族)
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
× × ×
以前からリズムネタと言えるものを何個か披露していましたが、2014年キングオブコント決勝での「狩り」のコント、「ダンソン」により、一躍時の人となりました。
「ラッスンゴレライ」同様、一般の中高生たちが「やってみた」動画を拡散させたことも、人気に拍車をかけました。
動きもセリフ(歌詞)も、ラッスン以上に真似したくなる、物語性抜群のネタです。
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3、COWCOW
結成年:1993年
メンバ―:多田健二、善し
代表作:当たり前体操
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
いまや中堅芸人であるCOWCOWが生み出したリズムネタ。「体操」という意味では藤崎マーケットの影響がある気もしますが、ネタもリズムも緩いことが特徴で、子どもから大人まで愛された印象があります。
事前に録音された音に合わせる、NHK教育のパロディのようなフォーマットを採用したことも、広く受け入れられた要因でしょう。
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4、2700
結成年:2008年
メンバ―:八十島、ツネ
代表作:右ひじ左ひじ交互に見て、つまさきのアイドル、このダンスをする、鎖骨がティリティー
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
ザ・リズムネタ芸人とも呼ぶべきこのコンビ。お笑い芸人仲間からの熱い支持を受け、世に出てきた印象があります。ネタ(作った八十島は「曲」と呼ぶ)のバリエーションが豊富で、一つの方法論にとらわれず、自由な感性で作っているネタが多いです。
そのため、何が面白いのか、8.6秒バズーカー以上に説明・分析が難しい気がします。
2013年キングオブコント最終決戦で披露した「キリンスマッシュORレシーブ」のネタは、面白いか面白くないかで一大論争が巻き起こったほどです。
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5、藤崎マーケット
結成年:2005年
メンバ―:田崎佑一、トキ
代表作:ラララライ体操
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
「体操」というフォーマットによって、リズムネタを親しみやすいものにしたのが、彼らの一番の功績といえるでしょう。
だが、その人気ははかなく、今では藤崎マーケットの二人は「リズムネタ、ダメ、絶対」と啓蒙キャンペーンをして回っているそうです笑。
なお、ここ数年彼らは漫才の腕を磨き、いくつかの賞を受賞したりもしています。
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6、ジョイマン
結成年:2003年
メンバ―:高木 晋哉、池谷和志
代表作:ラップネタ
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
「ありがとう、オリゴ糖~♪」、「クリントン、20トン♪」など、完成度の高くないネタとリズムをあえて披露する、へたうまラップネタでブレイクしました。
当時お笑いブーム全盛で、オリエンタルラジオがキレのあるリズム芸を披露していたため、この「下手さ」が話題になり、人気を博しました。お笑いブームの中だからこそ話題を呼んだネタと言えるのかもしれません。
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7、ですよ。
デビュー年:2001年
代表作:ラップ漫談
所属事務所:吉本興業東京本社
ヒップホップのリズムに合わせて漫談する、インチクくさいラッパー。基本、大したことのないネタを披露し、その後で「あ〜い、とぅいまてぇ〜ん!」と印象的に謝ることで笑いを取る、ある種のすべり芸。
そのため、寿命がひと際短かった印象、笑。
「エンタの神様」スタッフが作り出した芸人の一人です。
今では芸風をシフトチェンジし、実直に活動を続けているようです。
8、レギュラー
結成年:1998年
メンバ―:西川晃啓、松本康太
代表作:あるある探検隊
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
「あるある探検隊」は当初、「ジジイに傷口なめられる」「噛んでたスルメを見せられる」など、「あるある」ネタのふりして絶対にないことを言うという、捻りのある笑えるネタだった記憶があります。
それがブレイクしてからは、本当に「あるある」のネタを言うようになってしまい、面白味が激減してしまいました。
(この辺は、「エンタの神様」のスタッフの意向などが関係しているのかも。)
「西川くん」が気絶するくだりや、「詰めて」と立ち位置を調整するお約束など、ネタがきっちり練りこまれている印象がありました。
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9、アクセルホッパー(永井佑一郎)
デビュー年:1998年
代表作:バカテンポ、ナイツネタ
所属事務所:吉本興業東京本社
全く別のキャラを複数演じるという、器用なリズム芸人。アクセルホッパーはほとんど録音の声を流すだけという、ある意味攻めたネタでした。
バカテンポ、ナイツに続く「問題ないから~」というネタが第3の波を起こすかという頃、このネタを山崎邦正にパクられ、芽を摘まれたというのは有名な話です笑。
スタイリッシュでキレがよかったのですが、その分、真似したくなるという魅力に欠けていた気がします。
10、オリエンタルラジオ
結成年:2005年
メンバ―:中田敦彦・藤森慎吾
代表作:武勇伝、カリスマ
所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
言わずと知れた、リズムネタの王者。
それまでの歌ネタとは一線を画す「武勇伝ネタ」で、NSC在籍時から頭角を現していたようです。
リズムネタ=お洒落でカッコいい、というイメージを植え付けたのも彼らの功績。オリラジがいなければ、リズムネタは今ほど浸透していなかったでしょう。
良くも悪くも評価され過ぎた感がありますが、その後の再ブレイクは見事としか言いようがありません。
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11、コウメ太夫(小梅太夫)
デビュー年:1997年
代表作:漫談
所属事務所:SMA NEET Project
甲高い声でちょっとした不幸・不運ネタを言った後で、「チクショー!!」と全力で言う。というネタ。
(改めて考えると、「ですよ。」とネタの構造がソックリ。やはり「エンタの神様」のスタッフが作ったネタなのか。)
12、小島よしお
デビュー年:2001年
代表作:そんなの関係ねぇ!
所属事務所:サンミュージックプロダクション
元祖、子どもから人気を集めたリズム芸人。
一発屋と言われつつ、今日まで生き残っているのも特徴。人柄と、その頭の良さも要因か。
ブレイクしたネタでの「へたれ」キャラと、本人のタレント性が一致していたことが、バラエティでうまく立ち回れた要因と言えるかもしれません。
(小梅太夫のように無理して作ったキャラで、バラエティ番組をうまく乗り切るのは至難の技だと思う。)
まったくの余談ですが、24時間テレビの生放送の時、熱湯コマーシャルで熱湯に浸かりながらもリアクションせず、「そんなの関係ねえ!」と言い続けたのは、今や伝説と化しています。
(後日、事務所の先輩であるカンニング竹山に、「関係ねえことばっかりじゃねえぞ!」と怒られたとか笑。)
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・・・と、なんとなく流行った順(厳密ではない)に並べてみたのですが…、
まとめてみて気づくこと
もう皆さんお気づきかもしれませんが、、
驚くほどのよしもと率の高さ!
ですね。
というか、「エンタの神様」が世に送り出した人たちを覗けば、リズムネタ芸人は全員吉本興業所属と言ってもいいのかもしれません。
最近8.6秒バズーカーのことを「吉本のゴリ押しだ!」などという声が増えてきて、自分はそれに懐疑的でしたが、こうやって全てのリズムネタ芸人を振り返ると、あながち否定しきれない部分もあるのかも。
もちろん、単純に今テレビに出ている芸人は大多数が吉本興業の芸人ですし、才能を見抜く力・磨く力が吉本興業にはある、というだけかもしれないので、即座に「ゴリ押し」認定は違うと思っています。
まあ、もしリズムネタで芸人を目指している方がいるなら、吉本興業をお勧めします、ということは言えるかもしれません。
(そもそもリズムネタ芸人は目指すべきでないと、藤崎マーケットらは主張していますが。)
ところで、リズムネタの元祖は誰なのか?
上述の人物より前に、リズムネタをやっていた芸人はいないか、記憶とグーグル先生を駆使して調べてみたところ・・・、
ふかわりょう
デビュー年:1994年
代表作:小心者克服講座
所属事務所:ワタナベエンターテインメント
がいますね。
「シュールの貴公子」と称され、腰に手を当て横揺れでリズムを取りながら、「お前ん家の階段、急だな」、「お前ん家、天井低くない?」などと一言ネタを言う。
これをリズムネタと呼んでいいのか
そもそもリズムに乗れているのか?
いったい何を考えてこのネタを作ったのか!?
など疑問は尽きませんが、、
(他にも調べてみて、ネット上では横山ホットブラザーズが元祖だとか、嘉門達夫も、牧伸二もそうだ、などという声がありますが、これらはやはり「歌ネタ」で括るべきだと思うので・・・)
ということで、当サイトで勝手に決定。
リズムネタの元祖は、ふかわりょう!
「消しゴムの角使ったぐらいで怒るなよ」
※間違っていても当方は一切責任は取りません。
おまけ。その他、リズムネタを披露したことのある芸人。
●ロバート
キングオブコントで披露した「トゥトゥトゥサークル」は、好評を博し、「真の優勝者」とまで言われました。
●バイきんぐ
※抜群の安定感。実力者は何をやらせても面白い、ということでしょうか。
これなんかは、リズムネタと言えるかも。